話す力と人の命の関係
「笑って話せる人を世の中に増やし、平和な世界にする」
です。
平和な世界にする、という言葉はスケールが大きすぎたり、
よく聞くフレーズなので、
かっこよく言ってるだけでしょ?きれいごとでしょ?
というような雰囲気に感じる方も多いかもしれない。といつも思う。
でも、色々考えるとここにたどり着く。
その思いは。
ちゃんと話してみることができたら、人を殺めてしまうことも、その被害者になってしまうこともなく、
平凡(こそが実は”有り難く(=貴重)”素晴らしいと私は思っている)で平和に暮らせたかもしれないのに。
と思うことがあるな、と感じるから。
日々の小さなトラブルもしかり。
だったら最初からそう言ってよ。
って思うことがあったり、
ちゃんと言わないから誤解が生じて、気持ちや方法がズレ、大きなトラブルにもなる。
私は、喋りのプロにでもならない限り、
"上手に"話す、なんて気にしなくて良いと思っている。
自分の思いを言う。
相手の思いも聞く。
相手の思いや気持ちも考えながらまた自分の思いを言う。
そんな、「話す」ということに、
苦手意識や恐怖感がなければ、話し合ってわかることがきっと多い。
上手く間違わずにはなすならロボットが話す。
でも、相手を説得したり誤ったりするときに、
ロボットに話させても人の心はきっと動きにくい。
生で、自分の声で話すから、きっと相手の心が動く。
これを言うと相手が嫌がる、喜ぶ、
相手の気持ちを汲み取る、
相手がどう感じているかを感じ取る・・・
こういったことは、何度も何十回も人と会話をすることで
感覚的に養われていく。
話しにくいことをどんなふうに話すか。
どんなふうに話したら喜んでいただけたか。
時には、相手を怒らせてしまうことがあっても、
どんな言い方をしたからいけなくて、
どんなふうに謝ったら相手が許してくれたか。
そんなことを体得していく。
さらに大切なのは、相手の話を聞くことで、
相手の使うフレーズがまた自分が話すときに生きてくる。
いわゆるボキャブラリー。
こんなときにこんなふうに言われたら嬉しかった。
こんな言い方をされたら思わず怒っていた気持ちが消えちゃった。
など。
こうして、話す力は養われていく。
相手との関わり方も、こうして話さなきゃ養われない、と私は思っている。
だから、「話す」のが大事なのだ。
まずは自分の思いを言ってみる。
そこからいわゆる、会話のキャッチボールが生まれ、
前述の「体得」につながっていく。
そしてこの体得は、小さな頃から始まっていたほうが断然良い。
(ちなみに、上手く話したい、という人は、その上で、
聞き取りやすい声、滑舌の方法、言葉の使いまわしや伝える順番、等
技術を身につけていけば良い。)
横浜で入院中の患者さんが亡くなったニュース。
容疑者は「患者が亡くなった際の遺族への説明が苦手で・・・」と。
話すことが苦手、ということで、全然関係ない人の命がなくなったのか・・・。
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